皆さん、こんにちは! 合格できる問題集の編集部です!
高校入試の情報を集めていると「倍率」という言葉をよく耳にしますよね。今日のテーマは、「倍率とはなんぞや?」です。
志望校を決めるときにとっても気になるこの倍率、悩ましいくせ者に思えます。でも、ちゃんと意味を理解すれば、自信をもって志望校を決めたり、受験対策が立てられます。
今日は倍率についてサクッと理解しちゃいましょう!
倍率は簡単に言うと、競争の激しさをあらわす指標です。
でも、倍率が高い高校は合格するのが難しく、低いと余裕で受かる・・・
みたいな単純なことでもありません。
なぜでしょう?
その理由を理解するために、まずは、倍率の3つの種類について知っておきましょう。
倍率その① 応募倍率
応募倍率とは、出願時の倍率です。出願とは「私はこの高校を受けますよ」という申し込みのことです。
例をあげましょう。 A子さんは、「合格できる高校」に出願をしました。
その時の倍率は2.0でした。
100人の募集定員に、200人の応募があったということですね。
2人に一人は不合格です。厳しいですね。
倍率その② 受験倍率
受験倍率とは、高校入試の試験が終わった後に出る倍率です。
A子さん受けた合格できる高校の受験倍率は1.8でした。
あれれ? 応募倍率より低くなりましたね。
なぜでしょう?
それは、出願を取り下げた応募者がいるからです。
このように、いったん出願しても、志望校を変えた生徒がけっこういます。
だから受験倍率は応募倍率よりも低くなるんですね。
倍率その③ 実質倍率
実質倍率とは、合格発表の後に出る倍率です。
A子さんの受けた合格できる高校の実質倍率は1.6でした。
おや? また倍率が下がりましたね。
なぜでしょう?
各高校では合格者の定員というのは決まっています。
それと同時に、合格のボーダーラインの点数が存在します。
例えば、A君とB君が、入試でピッタリ同じ点数を取ったとします。
二人とも合格ギリギリの点数です。
応募定員が100人で、A君とB君がどちらも合格すると、合格者が101人となり、
応募定員をオーバーしてしまいます。
この時に、Aさんは受かって、Bさんは落とす、みたいなことがあっては不平等ですよね?
だからこの場合、二人とも合格になります。
ということは募集の人数よりも、合格者の方が多くなるんですね。
だから実質倍率は低くなるのです。
実質倍率が大事
このように、参考にするべきなのは実質倍率になります。
特に私立などは、複数の掛け持ち受験が多いので、受かっても入学を辞退するケースがたくさんあります。そのため、辞退者が多数出ることを見込んで、募集定員よりも、ずっと多くの生徒を合格にします。
例えば募集定員100人なのに、合格者は150人など・・・
なので、応募倍率などはあくまで目安にしかならず、実質倍率が大事になってくるんですね。
倍率0.8倍だと全員合格するの?
答えはNoです。
先に述べたように、各高校には合格を認める最低ラインが存在するので、それを下回る人には合格は出ません。ちゃんと対策しないといけないんですね。
倍率の情報を有効活用しよう
倍率を知ることは、受験対策にとても役立ちます。
そのためには、偏差値や模試の合格判定などを参考にして、自分の学力をしっかり把握することが大切です。
そうすれば、「自分は現時点でこのくらいの学力だから、倍率2倍のA高校には受かるには、あとこれくらい勉強して成績を上げないといけないな・・・」
という具合に、具体的な入試対策を考える上でとても役に立ちます。
倍率は、高校入試という自分との闘いを勝ち抜くためのツールの一つなんですね。
ですので、倍率が高いから、低いから、と惑わされずに、あなたがどうしたいかを一番に考えて、倍率の情報を志望校決めに役立てましょう!
合格できる問題集はがんばる受験生を応援しています。
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